瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

トレイルの行方と私の行方

17日 二週間ぶりに走らず


18日 3,91k 36:32(9:21)昼休み階段トレ3往復


19日 31,08k 2:31:44(4:53)


昨晩は強い風がシャッターを打ち付け、その音で何度となく目が覚めてしまう。
今日も筑波山に行くと、先週から12月の筑波山トレイルレースまで5週連続の遠征になってしまうので、今朝は6時半まで布団に入っていた。


妻の出勤と次女の部活の準備の慌ただしさを横目で見ながら、のんびりとコーヒを飲みながらテレビを眺めていたが、頭の中は昨日ラインで知ったトレイルレースの事故のことを考えていた。


埼玉県での100kのトレイルレースで50歳代の男性が滑落死。


現場は大持山の山頂付近で、目撃者によるとバランスを崩しての滑落だったと。


私は6月の武甲山トレイルレースで今年もこの現場を通っているし、この大会で都合4回は走っている場所でもある。記憶力に乏しいが、危険な場所ではなかったように思う。
亡くなった方は2年前にも同大会を完走もしていて、それなりに場数も踏んでいる方ではなかったと察する。
それなのに何故?
雨で滑りやすかったのもあるかも知れないが、それは十分注意していたと考えられるし、憶測で事故原因を云うのも亡くなった方には失礼ではあるが、私が思うに突発的な心臓、脳の疾患で意識を失ったのではないのだろうか。もしそうなら、これは自覚症状が無い場合が多いので、誰しもがあり得る危険、ということにもなる。


妻と次女が出た後の7時45分から走り出す。
昨晩の強かった風も少しだけ穏やかになったようだが、気温が低く顔を刺すような風で寒い。寒さに弱いのは昔からで、これからの季節は思いやられる。


近所の公園脇で犬の散歩をしていたおじさんに挨拶される。
「おはようございます」
近所のウルトラもやるおじさんだった。久しぶりだったので「おはようございます。おひさしぶりです。今朝は寒いですね」
「いや~寒いね」
毎週日曜日に近所のラン仲間と走っているのは知っていたので「今日は走らないですか?」
「これからこれから」
「そうですか。それじゃまた」
これで終わりかと思ったら後ろから「今日はなんキロ走るの?」
まったく考えてなく走り出したので「20kから30kですかね」なんて、幅の広い答え方をしてしまった。
風も強いし寒かったが31k、後半の10kはビルドアップで終われた。


走っていて考えるのは、滑落死のこと。トレイルのこと。今後の方向性のこと。


登山するだけでも山は一歩間違えば危険であるのに、その山を走るトレイルは言うに及ばずであり、誰にも迷惑もかけずに一人勝手に死ぬならともかく、そんな人間はいないわけで、トレイルをやる一人として今後も続けてもいいのだろうかと考えてしまう。
100マイルのトレイルに出るのも目標にしていたが、いまは考えることはできない。
夜間走、これも考えられない。
4月から9月までの30kから40kのレース、これしか出れない温室育ちになってしまったか。
危険云々だけの問題だけでなく、100マイルやロングトレイルになれば、参加費や交通費、レースに伴う準備、装備も含めて先立つものがない。


身の丈にあったトレイル、ということだ。


山を走らせてもらっている。
畏敬の念を忘れずに。


生かされている。
感謝の気持ちを忘れずに。


亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

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