瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

心に刺さった言葉と男の器

1日 7,93k 36:07(4:33)昼休みラン


2日 4,07k 36:41(9:01)昼休み階段トレ3往復


3日 29,38k(総距離)
   14,99k 1:04:34(4:18)ビルドアップ


5時10分起床、40分家出。
筑波山に試走に行こうかとも考えてはいたが、12時から福岡国際マラソンを生で観たいがためにいつもの川へ。
日曜日なのでランナーが多いかと思っていたら、ウオーキングをする高齢者のほうが断然多かった。
一人で7周のビルドアップやるが、いつも引っ張って貰っているのでタイムはめちゃくちゃ、7周目もタイムは上がらずと気温同様に寒い結果だった。
昨日の階段トレも脚が重かったし、修行走の疲れが残っているのだろうか。


昨日のできごと。


朝一で荷下ろしの仕事があるが、職場の施設には500もの会社が入っているので、朝の忙しい時間帯は配送の方々と多くすれ違う。エレベーター待ちしていたらイラン系の40歳前後の男が、重いドアを開けながら台車に載せてあった商品を派手に倒してしまう。
チェッ、という顔しながら倒れたお惣菜を台車に載せている。手伝おうと思ったがエレベーターのボタンを長押ししてないと閉まって動いてしまうので、数十秒ボタンを押しながら眺めていた。
載せ終わり二人でエレベーターに乗る。
「大変だね」と私。
「ここのドア重いね。だから倒れるね」
私が見る限りでは載せ方が悪いと思うのだが、そんなこと云ってもしょうがないので
「このお惣菜大丈夫なの?中身が崩れてない?」
「大丈夫だよ。これ廃棄するやつよ」
ずいぶん日本語が上手いと思いながら「これ全部?」その数30パックはあったろうか。続けて「もったいないね。」
フンッ、とした表情で「これ全部昨日までの。でも食べれるね」
エレベーターが開いて歩きながら「昨日切れだからとはいえもったいないね」
前を歩く彼が振り返りながら「もったいない、もったいない、これ全部日本人ね。日本が一番もったいないね多いね」
最後に彼は云った。
「日本人にもったいないの言葉は育ってないね」
返す言葉もなかった。
仕事柄いままでどれだけの量を廃棄処分してきたろう。
売上最優先の我社の無様な姿がいままでもこれからもある。


そんな日の午後の職場に「ご苦労様です」社長が来店する。52歳の小太りの男だ。
男の顔は履歴書ともいうが、この社長、しまりもなければ眼もどんよりしていて、これが一部上場企業のトップとはどこからも見えない。
噂では、これは事実だが駅前の億ションを買った。最近ではタイによく出張に行っていて、これも噂だが、いやこれも事実だろう。タイ人の愛人がいるのだろう。
現場での経験もなければ、もちろん下積みなどの経験もない。父親が築き上げた会社を引き継いだだけの男。
なぜ自分の会社の恥を云うのか。
この男、年に一、二度やってくる。一年前にも来た。その時は差し入れで何を持ってきたか。もう一度云います。一部上場企業の社長ですよ。億ションですよ。この男が一年前に持ってきたのが1パック250円のイチゴを4パック。その日の特売商品でした。
そして昨日持ってきたのはなにか。
ミカン2ネット。いいですか、数にして15、6個ですよ。一人一個ですよ食べられるのは。
この男が社長で明るい未来がこの会社にあるとは思えない。


愛社精神はありますか?の問いによく訊くのは「愛社精神はないな~」
私が訊かれたときにはいつも
「愛社精神、もちろんマイナスですよ」


仕事は嫌いではない。誰にも迷惑かけず、それなりのことをやるだけだ。


差し入れで不満をぶちまけている私が器が小さいのか。


しばらくはミカンは食べれない。

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