瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

看護師と医師とわたし

27日 40.87km(総距離)5時41分(59)


    11.03km 48:16(4:23)倉庫周り6周ちょいビルドアップ


ラスト1km 3:17


28日 7.28km 40:10(5:31)11時56分 昼休みジョグ(83)


    13.75km 1:28:48(6:28)18時02分 乗り換え駅から帰宅ジョグ


29日 6.45km 36:32(5」40)12時05分 昼休みジョグ(84)


30日 35.76km(総距離)5時45分(60)


    11.01km 49:38(4:30)倉庫周り6周ちょいビルドアップ


ラスト1km 3:23





30日は水曜日だった。水曜日は主治医の外来診療の日。21日の消化器内科の診察は研修医出たての若い医師で、これがありえないくらいの早口。パソコンに打ち込む早さもあり落ち着いて会話もができず、話の途中で早々に切り上げようと思ったほど。
処方された薬を呑んで約十日。胸焼けは消えたが、喉の違和感は残り気になって仕方がなかった。
爪の症状も変わらずあり、水曜日である30日に電車に乗ること30分で病院へ。
前回は形成外科で原因わからずだったので、問診票の診療科目の消化器内科と皮膚科に〇をして受付へ。


「消化器内科と皮膚科ですね。あっ、今日は皮膚科の診察はしていません」


「あら~、そうでしたか」
病院のホームページで確認していたつもりでいたが、どうやら入院していた病院と間違えていたようだ。


四階にある消化器内科の待合室で待っていると、50歳前後の看護師が私の名前を呼ぶ。
軽く手を上げ眼が合うと小走りになった。中腰になり、カルテを見ながら


「こんにちは。この前21日も診てもってますね」
診てもらってますね、の跳ね上がるイントネーションが、またなにかこの短期間に来るほどなの、そう感じてしまい表情が硬くなる。


「はい。薬呑んで胸焼けはは治まりましたが、喉の違和感が取れないので」


「まだ十日ですからね」


だから何だと云うのか。その程度でまた来たかというのが見え見えの言葉と表情。


「他に訊きたいこともあるので」


「、、、、、、、」


納得していないようなので


「爪の反り返りもあって皮膚科でも診てもらいたかったので」


「今日は皮膚科はやってないですから」
それは知っているわい。だったら帰れってか。電車で往復一時間と運賃460円も掛けて来ているんだ。
「看護師さん、この爪の症状見たことあります」
両手を差し出すとたいして見もせず、首を傾げながら
「いや~それは先生に」
それは知っているわい。お宅にわかるわけあるかい。
「もう少しお待ちください」
背を向けまた小走りで診察室に戻っていった。


血圧と心拍数を上げながらソファーに寄りかかると、右手の椅子に座っていたおじいちゃんが見ていた。やり取りを聞かれていたのに気づき、読みかけている吉村昭氏の本を取り出し平静を装う。
それから30分もしないうちに主治医から名前を呼ばれる。
診察室に入ると髪が伸びた主治医がパソコンを打ちながら
「こんにちわ」


いつもの穏やかな雰囲気から私を見て
「その後どうですか」


ここからの主治医の言葉は私の不安要素を、一つ一つ丁寧に取り除いてくれる。
決定的な言葉だったのは
「癌では絶対にないですから安心していいですよ」
この言葉で肩の力が抜けるのがわかる。抜けたのをもう一度正して、勢いで訊いてみる。
「先生、専門外ですけど、この爪が薄くなって反り返っていて、形成外科で診てもらったら原因がわからないって云われまして」


「どれ」
差し出した両手を左の手で触れ
「反っていますね。うん、これは皮膚科で診て貰ったほうがいいですね」
パソコン画面を見直し、三月の心臓検査の時の血液検査のデータを見ながら
「貧血はないですし完璧な結果ですね。心配のようなら皮膚科でね」


「わかりました。ありがとうございました。あっ、10月の胃カメラと大腸カメラは先生に診て貰えますよね」


「はい、私がみますよ」


「ありがとうございました」



診察室を出ると先ほどの看護師が忙しなく動いていた。不安要素が消えたことで看護師を見ても怒りも消えた。


390円の診療代を機械に入れ病院を後にし駅へ向かう。徒歩2分で駅に着くと電車に乗るまで10分ある。
時間は12時ちょうど。
腹が減っているのに気づき、改札脇の立ち食い蕎麦屋へ。電車まで時間もないので天婦羅はつけず、券売機でかけ蕎麦290円を購入し店に入る。昼時なのに客は二人しか居ず、すぐに蕎麦は作られ、汁は飲まず麺と少しの刻み葱だけ口にする。


時計を見たら12時08分。


予定していた時間で食べられ、待つことなく電車に乗れた。
座れたのでバックから本を取りだす。
クーラも程よく感じいつの間にか寝ていたようで、眼を覚ましたらあと一駅で着く所だった。
左座席の空いたスペースに切符があった。
寝ぼけていたのか自分の切符だとわかるのに時間がかかった。


電車を降りて家近くのドラックストアで紅芋焼酎を買い、私の早い一日は終わった。




6月走行距離 606km


休日の30km走達成(筑波山では27kmだが、山でもあるし累積標高2500mなので完遂とする)


禁酒日10日間


三冠達成

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