瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

臆病者

昨日は走らず。
30分のの残業。


昨日は仕事しながら、明日はどこに行こうかそればかり考えていた。庭でもある筑波山も考えていたが、ちょいと飽きてきたので、ラン仲間から評判の良かった宝篋山に行ってみた。


3時半起床、4時家出。
コンビニで水2㍑、バターピッナッツ、最中、これは山での補給食。車中で食べるおにぎり一つ、タマゴたっぷりサンドウィッチを購入。
ガソリンを1000円分入れ、迷うとなく一時間半で小田休憩所駐車場に到着。


ハイドレーションの水漏れに手こずり、スタートは6時10分。トイレに行きたかったが休憩所はまだ開いてなく、駐車場にもトイレはない無いようなので辺りを見回す。
さすがにここでぶちかます度胸ない。はて困った。そのときおばあさんが車から降りてきたので訊いてみる。
「近くにトイレありますか」
「ここらには無いけど山頂の手前にありますよ」
「どのくらい掛かります」
「一時間半位かな」
おばあさんで一時間半なら半分で行けるか。
「わかりました。ありがとうございました」
走り出して500m位でベンチと、まさかこんな所に仮設トイレ。
今回は勇気がいったがドアを開けると、思った通り汚い、が臭くはない。ここでケツをだして跨ぐのか、と足元ばかり見ていたら頭に蜘蛛の巣が絡みつく。すでにスタンバイOK状態だったので、絡みつかれながら用を足す。
なにかいつも汚い話だ。
これじゃブログランキングが上がる訳がない。


気持ちを切り替え初登頂を目指す。


初めての山は全てが新鮮だ。景色、匂い、音、傾斜。
踏み出す足が軽く、川の流れ、いくつもある、小さな小さな滝に癒される。
「最高だ、いい山だ」叫ぶこと数回。
疲れるとことなく、あっという間に山頂。
時計を見たら26分経過。
ハイドレーションの水を5、6回吸い込み「はて、どこに行くべ」
標高461mの小さな山。
下調べもせず来たので、ぐるりと廻れるのかわからない。
看板の地図を頼りに取りあえず降りる。
下りながら、分岐には標識があるので距離のある方に足が向かう。
下りきって「はて、どうするべ」
また同じ道を登る。
30分位で山頂に。
もう一度看板を見て別ルートを下る。300m位下って分岐、ここでも距離のある方へ。ここまであったトレイルランナーは一人、ハイカーは5人。
すぐに50歳位の夫婦とすれ違う。旦那さんはにこやかに挨拶してくれたが、少し遅れを取っていた奥さんは挨拶もできないくらい不機嫌。もともとそういう顔なのか知らないが、あの顔はない。
そうこうしているうちに分岐もない獣道に入ってしまっていた。迷ったら元の道を戻るのが鉄則だが、それすら分からなくなってしまった。焦るを通り越し血の気が引いた。迷ったら下らないで登る、これが頭にあったのでなんとなく道があるような登り、歩く。このとき初めて歩いた。時間にして2、3分だったろう。木に白いペンキが見えた時は全身の力が抜けきってしまった。
その後も2度山頂には上り下りしたが、低山だからと甘く見ていた自分に反省しきり。


23,01k、3時間10分21秒(8:16ペース)
最高心拍数156
平均心拍数124


今月末に仲間三人と北アルプス縦走、山小屋泊の予定だった。だったと言うことは断っていた。一人、山の知識も経験も豊富な方はいるが、私は山は怖いところだと思っている。
今日のこともあるが、9月末の3000m級の山を三座は天気の不安もあるし、あともう一つは熊の心配もある。私が好んで茨城の山にレースも含めて行くのは、この熊が生息していないから。
笑うなかれ。
昨年の7月に5人で甲武信ヶ岳に行った。
この時は約7時間の行程だった。
山頂付近で悪天候になり、寒くてカッパを着て麓に降り、ホッと一息つきながら歩いていた。百名山の一つを登り切った満足感に、疲れ切った身体でも会話が弾んでいた。
その時だ。
20m程の高いところに黒い塊が目に入る。初めは動かなかったので何かの置物かと思っていた。塊が動き出して、大きな塊と二つの小さな塊になる。二つの小さな塊が忙しなく動く。大きな塊の眼が動く。
その眼と私の目がぶつかる。
私の足だけ止まっていた。
「熊だ~」
仲間が全員振り返る。
私の視線の先を見て、5人の視線と母熊の視線が交差する。
その時間は数秒だったろう。
母熊は物凄いスピードで傾斜を登って行った。


あの眼。あの勢い。


安全な山などないのだろう。


あえて危険な山には行かない。


臆病者でいい。





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