瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

館山マラソン蚊からの終章

29日 6,21k 35:28(5:42) 昼休みジョグ


30日 7,45k 36:35(4:54) 昼休みジョグ


31日 33,43k(総距離)
    15,02k(ビルドダウン)1:04:54(4:19)


4時56起床、ホット青汁にバナナ一本を食べ走る準備をする。今朝は寒い予報なのでTシャツ、ロンT2枚にヤッケ。下は股引にシャカシャカズボン。帽子に耳当て厚手の手袋で5時27分に走りだす。風が弱いので寒さはそれほどでもなく助かる。
いつもの川へケツとハムを気にかけながらジョグで向かう。1周ジョグ後スタート地点へ。メンバーは五名で私を含めて四人が27日にフルを走っている。館山が二人、勝田が二人、私以外は自己ベスト。勝田で2時間37分台と3時間一桁、館山で2時間41分台と素晴らしい結果を残した。


私はどうしたの?


第一章から終章へ


風が穏やかになり陽射しが気になるなか10時にスタート。割り込みオヤジと肘で小競り合いも、転ばぬよう足元に気をつけながら前に出る。すぐに視界が広がりマイペースで走るも、500mも行かないうちにハムとケツが疼く。会場までの車の運転でも疼いていたので痛みが出るとは予測はしていたが、まさか始まったばかりの今、ここで出るとははまさかまさかで心にヒビ入る。入りの1kは3:48とまずまずだが疼きと共にフルを走るのか、そう考えるとヒビも大きくなってくる。11kまではキロ4は切れていて10k通過が39分ちょい。ここまでの屁でもないアップダウンの登りで疼きから痛みに変わり、9k過ぎの下りでいきなり左脚がぬける、ガクッと上半身が左に傾き痛みが強くなってしまう。クソ~っと堪えて右手前方に見えたのは収容車。引き込まれそうになりかけたその時に、松崎しげる似の仲間が追い上げてきて並走になった。
言葉に出たのは「これ以上ペース上げれないので先に行って下さい。絶対ゴールはするんで」。彼は「はい、先行きますね」。そう言葉を残しながら首筋に大粒の汗を光らせ、独特なフォームで7、8名の集団を追っていった。
「絶対ゴールするんで」、云った以上は棄権はできない。心のヒビを埋めるべく云った。必ずゴールする、できると。


15kから22kまでのフラワーライン、この区間は割と平坦ではあるがラップは落ち、とうとうキロ4を超えてしまう。また収容車が目に入るが、この区間は千葉の県花でもある菜の花が、右を見れば海と富士山が綺麗に見え、痛みだけの思考も少しだけ緩和される。


20k通過が1時間18分台。ハーフ通過を1時間20分予定も既に諦めていたので動揺も糞もない。22kから32kまではアップダウンが多いが、ペースが落ちた身体に堪えるのはケツとハムの痛みだけ。気持ちの良い走りができてないときに最も嫌いなジョガー?イヤホンをして私の前後をうるさい蚊のようにまとわりついてくる。登りではジョグに、下りではかっ飛ばす。これを10kに渡って蚊となって走っている。振り払いたくも今の自分にはなすすべもない。30k辺りのエイドスタッフにこの蚊が「トイレはないですか」。蚊よ、イヤホンして聞こえるのか?この後も分岐で立っているスタッフに聞いている。登りで抜き去り、もうまとわり付かないだろう、と思いきや蚊は耳障りな羽音のような足音でやってくる。そしてまた「トイレはないですか」。そんなに行きたいなら野糞でもしろ。俺ならできるぞ、この蚊め。私の耳に「なんだよ知らねえ~のかよ、ったくよ。知っとけよ」の言葉が。この野郎、この蚊を潰したいが潰せない。大きすぎる。「この阿保が」、この言葉をくれてやり、怒りが背中を押す。キロ4をゆうに超えていたが4のペースに近づいてくる。蚊が気にならなくなったら痛みとの戦いで、脚は動かないので腕振りを意識し前のランナーを追う。ラスト8k?から海岸線に出て長い直線に入ると、見える見える数多くのランナーの姿が。ラスト5kでキロ4を切り出し抜きまくる。ゴール4kで左に曲がり海沿いになるが、この時初めて風を感じた、それも微風。ここまで来たらペースを上げるのみ。50歳代と見られる3名とデットヒートすること2k、ラスト1kの標識を見て突き離し、ゴール手前20mで一人を交わしてゴール。


ラスト上げれたことで終わってみれば楽しいフルマラソンだった。決して多くはないれど沿道の応援は力になった。お汁粉もスタッフも温かくなんの不満があろうか。風も寒さもなく絶好の気象コンディション。言い訳なんかできないタイムなんだろう、本来は。
でも今回はする。痛く、きつかった。呼吸だけは終始楽だった。この坐骨神経痛が無ければまだ40分は切れる。たらればを云ってると思われてもいい。


今朝の7周目は強い痛みだった。今後の事を考えると思いやられるが、まだ強くなれると思わなければ継続はできない。50歳の館山の年代記録を叩き出したマラソンブログカリスマの方。松崎しげる似の彼も年代入賞。年上の方々に負けるわけにはいかない。


次のフルは佐倉だ。座骨神経痛は治ってないだろうが館山同様強い心で走るのみ。


その先にはトレイルシリーズ戦、奥武蔵、富士登山競争が待っている。一つ一つのレースが次に繋がっている。


一日一日がその先に


あっ、忘れてた私のタイム、今一度パソコンに戻りましてのサブスリーでした

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