瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

迷走心走

19日 走らず本屋を徘徊


20日 7,16k 33:27(4:40) 昼休みジョグ


21日 3,79k 22:58(6:04) アップ 
    23,21k 2:23:11(6:10) レース


22日 30,84k(総距離)
    12,89k 54:36(4:14)6周ビルドダウン


5時起床も昨晩の飲み過ぎ喰い過ぎで寝起きがしんどい。走らない理由を探すが見つからず、あえてレース翌日を休みにしていたので無理やりに布団から出る。次女を起こし、胸焼けでもホット青汁にバナナ一本を食べ走る準備をする。少し気持ち悪いが外に出たら身体は反応するものだ。ゴミ出しをしてから30分にはゆっくり走り出す。
いつもの川に行くが月曜日なので三名でのビルドアップ。一人は一週間前の海外マラソンで千ドルを稼いできた最強ランナー。もう一人はビルドアップを週4回、その他の日はインターバルや距離走で休足日はなし。因みに昨日も30kをキロ4:30ペースやったとか。こういう仲間と練習すると感覚がおかしくもなってくる。
練習は予定通りと云えば予定通り。昨日のレースの影響から脚の重さと痛み、飲み過ぎ喰い過ぎで身体は重い。調子が良いのは屁だけでリズムよく奏でる。5周で二人に遅れラスト6周目は300mも離されてしまう。まあこれは仕方あるまい、昨日の今日なんだから。


昨日のレース


4時40分起床、5時10分出発。セブンでこだわりタマゴのサンド、お好み焼きパン、しっとりバームクーヘン、麦茶、ボトルに入れるゆずレモン、ホットコーヒを購入する。米類は自作のおにぎりがあるので買わず。マラソン大会で毎回楽しみの一つでもあるセブンのスイーツ。今回のしっとりバームクーヘンは当たりだった。


7時前には会場に到着。便所も三回行って出し切った感はあったが、昨年はレース中に野糞したので不安が消えることはない。
一回目の便所から出たら「鷹さん」と声を掛けられる。昨年の40代シリーズ戦チャンピオンのSさんだ。この日のSさんは表情も豊かでよく話す。こんな饒舌なSさんは初めてだ。よほど調子が良いのだろう。


10時スタート。ロード1kでトップ集団は5名。世界大会にも出ているÝさん、富士登山競争トップ10常連のËさん。あとは20代のいかにも速そうな方々。私は一人2、30m後方で前を追う。ロードを4k位で山道に入ると既にトップ集団の背中は見えず、後方の気配も感じない。調子が良いのは私も同じで呼吸も身体も楽で進む。標高400mを登り切ると下りに入る。苦手な下りも跳ねるようにガンガン飛ばす。やはり調子がいい。それも束の間、左太股に違和感を感じ始めたら突然太股が固まる感覚。「あれ?なんだこれは」、ぶつぶつ独り言を云ってたらピキ=ンと痛みが走る。筋線維が切られるというか強烈な痛みが出て、びっこを引くようになってしまう。左脚を庇うように着地しても脳天に響くような痛み。スタートして50分は経過していたか。今までの貯金は使い果たし抜かれまくる。走れる登りで躓き、すぐ後ろに居た方にお尻を支えられる。ちらりと後ろを見ながらお礼を云ったらSさんもその後ろに居る。またその後ろに二人も居たので横にずれて前に行ってもらう。Sさんに言葉をかける。「脚を痛めて駄目なので頑張ってください」
その後も痛みは続き、昨年40代二位のFさんにも抜かれ本気で棄権をしようと何度も思う。ジョグならゴールはできるのか?抜かれながら屈辱感の中で「鷹さんですよね?」後ろを見たらゼッケンには招待選手の文字が。50代の方らしく一方的に私を知っていた。「どうしました?こんな所で」


「左脚を痛めて走れません。どけますんで前に行って下さい」


「それじゃ前行きますけどまた抜かされますから。頑張ってください」


スタートしてから1時間20分は経過していた。ジョグでもいいゴールはしよう。シリーズ戦なので入賞すれば次に繋がるはずだ。


好天で登山客も多く、特に高齢者が多かった気がするこの日。すれ違いで立ち止まってくれ「頑張って」のありがたい言葉を頂くこと数度。


気持ちのいい稜線に入り視界が開けたら痛みが和らいでいた。恐る恐るペースを上げてみる。こんなことあるのだろうか。痛みが違和感程度に軽減されている。こうなったら走る。「うおっしゃ=」、雄叫びを上げながら走る、走る、走る。ペースは上がり招待選手、Fさん、その他何人抜かしたろうか。
Fさんを抜かしながら
「復活しましたよ。いや~びっくりですよ自分でも」


「復活しすぎだろう」、笑いながらも半ば呆れている。


登りが滅法強いFさんとは下りで抜かして登りで抜かされを何度繰りかえしたろうか。


Sさんを視野に入れられるほど復活も背中を見ることはなく、終ってみればまさかの年代三位。Sさんが好タイムで年代優勝、この日は痛み云々ではなく勝てなかった。
二位の方の背中は見えていただけに、この方には痛みがなければ勝てたと云える。タイム差は30秒位だったはずだから。


表彰式でもSさんは変わらず饒舌だった。好タイムでの優勝だから当然と云えるか。こんなに話す方なら今まで無理に言葉を探して話すこともなかったか。来月からは受け身で話すか。


今朝も走れてはいるが左太股は痛い。筋肉痛がレース翌日にここまで出ることはない。加齢から二日後に出るのが通常。やはり昨日のダメージなんだろう。29日もレースがあるので、なんとかこれまで通り五日間の筋肉痛で終わってくれればいいが。


諦めが肝心、なこともあるがレースでは最後まで何があるかわからない。昨日は諦めないで良かった。マラソン人生で一番の痛みでもゴールできた。


心で走った。


29日のレースは年代で優勝しても賞状一枚だけ。強者は知っているだけでも五名は居る。
総合での入賞を狙って最後まで走る。


29日が40代最後のレースとなる。


今までの経験を全て出し切る。


心で走る。


強い心で

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