瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

鬼畜

先月初めにネットでたまたま目に入ったひき逃げ事件。後を絶たない事件に被害者にも加害者にもなり得ると他のひき逃げ事故を見ていたら、五月末日に故郷でも同様の事件が起きていた。
早朝に国道をボランティアで清掃活動中だった男女。二人は初めての参加でゴミ拾いをしながら路肩を一列で歩いたところを、車体をガードレールに擦りながら加速してきた準中型トラックにはねられ亡くなった。


容疑者の珍しい苗字を見て「まさかちがうよな」


名前を見て心臓が強く打ちつけられる。「あいつが、いやちがう」


高校の部活仲間が名前で呼んでいたことを思い出す。容疑者Ⅿとは三年余りを過ごし同じ部活に入っていた。33年前のツッパッテいたⅯの顔、今の容疑者Ⅿの顔、髪形のパーマも変わりなく、警察官に挟まれ連行されるⅯの画像。


二日前に刑務所から出てきたばかりで、生活に絶望し刑務所に戻るためにひき殺したⅯ。


弱い者には凄味を利かしたつもりで威張り、強い者には尻尾をふりふりのお調子者だったⅯ。こんな男がこの33年で何があったか知る由もないが、記事によるとパチンコ店で出ないと暴れたことも。離婚しても元妻につきまとい、助けに来た知人を車で監禁まがいのこともして警察沙汰に。二日前に刑務所から出てきたばかりで、まともな生活はしてなかったと云える。


今後裁判でどのような判決が下されるかわからないが、日本の司法は加害者寄りと云われている。専門家の見解は20~25年の懲役刑ではないか。Ⅿの望み通り終身刑制度は日本にはない。


出所したころにはよぼよぼになっているだろう。刑務所で死ぬ可能性もある。
Ⅿの母親は健在で80歳を過ぎている。息子を残しては死んでも死に切れんだろう。


「刑務所に戻りたかった」


殺める動機になに一つ関係のないお二人は55歳と52歳だった。怒り、悔しさ、痛みもなく、一瞬にして人生を奪われたのではないか。


無念だけをⅯに残し、無念な想いだけで。


Ⅿよ。日本の司法も変わりつつある。ひき逃げでもおまえには殺意があった。殺人罪が適用される。


鬼畜のおまえに見合う判決は極刑だよ。


日本で最も重い死刑が妥当だ。


そうなれば母親も死ねるよ。


無念だけを残して

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