瞑酩走

走り、酒を飲み、気ままに、寅さんのように。

鳥と偽善者

5日 17.34km 1:54:46(6:37)帰宅ジョグ(75)


6日 走らず、帰宅後バイク40分


7日 21.04km 1:59:47(5:42)


5時17分から新興住宅地グルグル。9時30分に消化器内科の予約を入れていたので走れる時間は2時間。ペースを上げるつもりが便所に2度行きやる気が失せる。
主治医が病院を移り追いかけるように診てもらう。来月胃カメラ、腹部超音波検査の予約をする。この日は血液検査のみ。やはりこの主治医は素晴らしい医師だ。医師が医師を選ぶベストドクター2020の一人と後日知る。納得。


8日 30.15km 2:38:40(5:16)新興住宅地グルグル


少し酒が残り8時18分の遅い走り出しになってしまう。前日の姉の手術が無事終わり心配だった癒着もなく、安堵の晴れ晴れとした気持ちで外に出ると雨が降っている。レインウエアを着ていても気温も低く肌寒い。
倉庫周りが飽きてきた20km過ぎから新興住宅地グルグルに方向を変え、公園駐車場脇を通ると一羽の鳥がうずくまっている。雨は降り続いて震えているようにも見える。気にもとめないで素通りして1.5kmの一人の世界に戻るが、鳥の震えが姉の術後の傷の痛みに耐えている姿と重なり逆走。
駐車場には車も一台停まっていたが携帯電話で外は視界に入ってない様子。鳥は震えが大きくなっているよう。近くに行こうとしたら羽を広げ飛ぶのか、と思ったらひっくり返り羽をバタつかせている。ほんの数秒で元に戻ったので距離を詰めないで見ていた。なんという鳥なのかわからない、鳩よりひと回り小さく首筋の毛は黒いが羽は黒い。首筋が赤く染まっているのが見えたので、歩み寄ってしゃがんで見てみると首筋の羽毛は剥げ落ち擦り傷があった。もう虫の息なのか口ばしに人差し指をあててみても反応はない。しばらく見ていたが震えは止まらない。どうすることもできないし立ち止まって寒くもなってきたので走り出すが、あのままで車が駐車してきたら潰される。戻ると車が鳥の隣のスペースに駐車するところ、危ない危機一髪だったか。何が原因かわからないが震え続けている鳥の最期がアスファルトの駐車場か、と思ったら公園の草むらに移動させよう。素手で触ることができず、公園の便所からトイレットペーパー1ロールを持ってきて、手にグルグル巻いてくるむようにして抱きかかえたとき鳴き声にならない弱い声が。


草むらにそーっと置いた。


姉から夜に術後初めてラインがあった。


「ありがとう。がんばるね」


涙がでた。


夜まで雨が降り続いた。鳥は死んでしまったか。


雨に打たれ続けながら

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